アンドラゴジー(成人教育)

アンドラゴジー(Andragogy)とは、アメリカの教育学者であるマルコム・ノウルズによって体系化された成人の特性を生かした学習援助や教授法のことです。児童に対する教育をペダゴジー(Pedagogy)と呼ぶのに対して提唱されました。研修の設計において、受講者を想定する際、大人向けの研修を子供向けの授業と同等に考えてはいけません。より効果的な研修を目指すためには、この2つの教育の特徴を考えて設計する必要があります。

児童に対する教育(ペタゴジー)の特徴とは、受け身の教育であり、教科書中心の画一的なカリキュラムを持ち、経験という観点に重きを置かれないということです。対して大人向けの研修(アンドラゴジー)は、自己主導性を持った教育であり、学習内容は生活に準じて順序付けられ、経験による問題解決能力が重視されるという特徴があります。つまり、今までの学校教育では与えられたカリキュラムをこなすだけであったのが、必要に応じて生活のために知識をつける必要があるという状況に変化したのです。そのため、より良い研修を設計するためには、自発的に学習が行えるように研修を設計していくのが望ましいのです。

では自発的に学習を促すにはどのようにすれば良いのでしょうか。自発的に学習を行うという事は、それなりの動機付けが必要です。もし研修で学ぶ内容が日々の業務に直結し、効率化が図れるとわかればどうでしょうか。つまり、ただ与えられるだけでなく、自発的に役立つことを学ぶというペダゴジーからアンドラゴジーへのシフトが必要なのです。eラーニングにおいても、コンテンツをただ配信するだけでなく、個々の目標に合わせた学習を設計出来ることが重要と言えるでしょう。