5. ガニェの9教授事象②

学習プロセスを設計するガニェの9教授事象

 

前回の記事では、教育のプロセスを組み立てる指針として、

「ガニェの9教授事象」と呼ばれる教えるための9つの働き掛けのうち4つをご紹介しました。

今回は、残る5つの働き掛けを見ていきましょう。

 

【事象5】学習の指針を与える

自分にとって意味のあるものとして頭に入れる段階です。

ゴールに至るヒントやチェックポイントとなる事象を提示します。

事象3で思い出したこれまでの学びに、事象4で学んだ新たなことを結び付け、自分なりに落とし込むためにはどんなことが重要なポイントなるかを伝えます。

 

【事象6】練習の機会を作る

頭に入れたものを取り出す練習をする段階です。

本番前、まだ上手くできなくてもよいのだというチャレンジがしやすい環境を作ります。

簡単なものからお手本を見ずにやってみたり、応用力が必要な難しいものをやってみたり、自分で実際にどれぐらいできるか実践練習してもらいます。

 

 

【事象7】フィードバックを与える

学習状況をつかみ、弱みを克服する段階です。

失敗から学ぶために、成功を褒め失敗を責めないコメントを行います。

本人自身が失敗の原因と対策を考える時間をとることも重要です。本人の意識に沿って支援するためにはどうしたらいいかを考えると、良いフィードバックができるでしょう。

 

【事象8】学習の成果を評価する

成果をたしかめ、学習結果を吟味する段階です。

先に提示した目標に沿ったテストや発表などを行います。

テストは、目標が達成されたかどうかがしっかり確認できるように、幅広く十分な量のあるものにしましょう。

 

 

【事象9】保持と転移を高める

学習内容の持続と応用を促す段階です。

再確認を行います。

研修業界では、「保持」や「転移」という言葉がよくつかわれ、重要視されていますが、これらは研修内容の定着化と実践のことと言い換えられます。

一度できても時間がたてば、忘れてしまうこともありますので、確認テストを行うことがよく取り入れられますが、次の目標を提示し発展学習の機会を用意することも、保持と転移を高めます。

 

以上、「ガニェの9教授事象」のまとめでした。

 

インストラクショナルデザインとは、学習を始める前から学習が終わった後までのプロセスを見渡してデザインすることです。それは、教える側の都合ではなく、学習者がやる気をもって学べるようにするにはどうすれば良いか、学習者を中心に置いて設計することです。

 

学習者一人一人の顔を思い浮かべて行ってみましょう。

こう考えてみると、お客様と接するビジネスの場とそう違わないものです。

 

 

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