2. 必要性分析

どこからとりかかればいいの?インストラクショナルデザインのプロセス

 

e-ラーニングのインストラクショナルデザインと聞くと、教育関連の専門性が必要な気がします。そして、人に教えるとなると、学習教材も研究論文のようなものをまとめなくてはならないような気がします。
ですが、本当にそうでしょうか?それは、子どものころの「詰込み教育」のイメージではないですか?

 

インストラクショナルデザインは、システム工学的アプローチによって行います。
計画→実行→評価のサイクルからなっており、最初の「計画」の段階は、分析→設計→開発と進めることになります。

 

 

まずは、この分析の段階について、ご説明いたしましょう。
会社での経営営業の業務との共通点をたくさんお感じになることでしょう。

 

<分析>
分析は主に3つのカテゴリーについて行います。
1必要性分析、2業務分析、3受講者分析、です。

 

まずは、必要性分析について。
研修企画で一番重要なのが、「ニーズの調査」です。
なぜe-ラーニングが必要となったのでしょうか?
新規採用のためでしょうか?新製品の発売のためでしょうか?新しいスキルが必要になったのでしょうか?
こういった要素が複数重なったためということもあるかと思います。まずは、全て洗い出しましょう。

 

 

次に、ニーズに優先順位をつけましょう。
気を付ける点は、前年には必要だったことも、今は不要になっていることもあります。分析をしっかり行いましょう。
問題解決をするためには、「何が問題なのか?」を見極め、そして「その問題をどう解決するか?」を考えます。この時、「何が問題なのか」の設定を間違えると、無駄な努力を行うこととなってしまうのは、ビジネスの世界だけでなく教育でも同じなのです。

 

調査を始めると、あれもこれもと要求が出てくるかもしれません。ですが、それはe-ラーニングで行うのが本当に良いでしょうか?他の施策で解決すべきものが混在していないか見極めましょう。

 

 

補足ですが、関係者への働き掛けについても、この段階で十分に気を配りましょう。
分析のための情報提供をお願いするばかりではなく、研修企画についての情報提供を行うことは、分析のための情報精度が上がるだけでなく、関係者のコミットメントを得るための関係づくりとなります。現場で研修内容が生かせなければ、その研修は価値がありません。関係者全てに、研修に協力的にかかわってもらえるように、この段階から意識しましょう。

 

次回は、2業務分析、3受講者分析について、ご説明します。

 

 

 

 

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